恋愛的勘違い/女神になりたい

高橋源一郎さんのラジオ「高橋源一郎飛ぶ教室」の最新回が面白かった。このラジオは毎回1冊の本を紹介するコーナーがある。今回は清田隆之さんの『よかれと思ってやったのに 男たちの「失敗学」入門』という本。簡単に言うと「恋愛における男あるある」が書かれているそうだ。ラジオ内で紹介されていたうちの1つで、ものすごく共感するものがあった。それが「何かと恋愛的文脈で受け取る男たち」。女性であれば、このタイトルだけで「うんうん」と頷いてしまうのではないだろうか。本では、なぜ男たちが恋愛的勘違いをしてしまうのか?を著者が分析している。著者によると理由は2つあり、まず1つは「性別意識にとらわれている」ということ。もう1つは「恋愛的な自己評価が低い」ということ。特に2つ目の部分が、個人的になるほどなあと思ったので引用します。↓

この社会には恋愛的なアクションは男性からするべきものであり、それを女性に受け入れてもらって初めて恋愛が前に進むという考え方がまだまだ根強く存在している。ということは男=お願いする側、女=お願いされる側。我々男性はなんとなく下のポジションに置かれているような感覚。と、どうなるか?女性に嫌がられることや、拒否されることがデフォルトという感覚を持っている。ところが、女性が何気なく男性を褒めると(付き合いのため)、「普通なら褒められるはずはないのにわざわざ褒めてくるということは、俺のことをいいと思っているからではないか」と思ってしまう。

自分に対してニコニコ愛想良く接してくれる、食事の誘いに乗ってくれる、つまりそれって俺のことを好きってコト!?となるわけですね。私もこれはつい最近実体験した。意図せず相手を勘違いさせてしまって、それが結果的に嫌な事態に発展してしまった。その件があって私は結構精神的に参ってしまったのだ。しかし、こういうことって初めてじゃない。なんなら今までに何度もあった。だから男性との付き合い方に悩んだりもした。一時期は、男性からの恋愛的勘違いを防ぐために、男性に対してだけ少しクールに、というかあえて素っ気なく接していた。でもそうすることって本意じゃないし、やっぱり人と仲良くしたいなあって思ってすぐやめた。

もう1つの理由に挙げられた「性別意識にとらわれている」人も結構多いんじゃないかなあと思う。私はあなたと仲良くしたいと思っているのに、あなたはまず第一に私のことを「女!」ととらえる。それってなんだか虚しい。性別とか年齢とか職業とかそういう属性を抜きにして、あなたと仲良くなりたいのにな。理想。理想を求めすぎて失望してしまうこともあるんだけど、それでも捨てきれない。まだまだ人を信じたいと思ってしまう。

まあそれはそうとして(雑)、私はいずれはやっぱり女神になりたいなあと思う。2〜3年前くらいにたぶん何かのきっかけで、「あ、私、女神になりたい」って思い始めたんだけど、そのきっかけがどうも思い出せない。これを読んでる大多数の方は「女神になりたい?なんじゃそりゃ」とお思いになるでしょうが、まだちょっと上手く言葉で表現できそうにない。でもきっといずれ私は女神になるだろうし、また日記に書いたりするでしょう。