栄養補給

今の自宅から一番近くにある喫茶店でランチ。ここは大抵いつもおかずが6〜7品とごはん、味噌汁、デザートがついて500円。コーヒー付きで600円。価格破壊。ママさんのお料理は野菜と愛情がたっぷり。ファンも多い。このお店がある限り、そして近所に住んでいるうちになるべくたくさん通っておきたい。

ここのランチは体にいい。野菜がたっぷりで味付けも優しい。ママさんのお人柄も素敵だ。体も心も満たされる。

私は店師なのでいろんな店に行く。主に喫茶店が多く、それ以外だと「ここは」と思った店には行く。古本屋、食堂、バーなど。とは言っても行くお店の9割は飲食店である。しかし私は正直、食べ物・飲み物に関心やこだわりは無い。だから「ここのラーメンが食べたくて」みたいな動機を持って外食することもほぼ無い。じゃあどうしてわざわざ店に行くかというと、いろいろ理由があるがその1つとして「栄養補給」というのがある。食べ物の栄養の話ではなく、その店に行って得られる心の栄養みたいなもの。素敵な空間にいると、自分の体の中に養分みたいなものが流れ込みじんわりと染み込んでゆく、そんな感覚になる。そして素敵な空間(店)には、素敵な人達(お客さん)が集まるものである。

以前(2022年)にもこの「栄養補給」について書いていたので引用する。↓

夜学バーでのいろんな人達との関わりは、普段の閉じた人間関係の中だけでは味わえないような新鮮さや学びがあり、私の心に栄養を与えてくれるものでした。この栄養のおかげで、私は少しずつですが確実に、素敵な人物に育っていっていると思います。言うなれば、自身の栄養補給のために定期的に通うようになったのかもしれません。夜学バーに行ったほうが自分のためによい、と無意識に判断したのだと思います。

東京・湯島の「夜学バー」というお店で店番をしていた時期があるのだが、これは初登板前に書いた挨拶文的な文章の一部分。ホームページをこちらにコピペしたら、字がそのままピンク色になりました。かわいいページなので良かったらご覧くださいませ。http://ozjacky.o.oo7.jp/brat/precure.html

東京に住んでいた頃は夜学バーにたくさん通ったし、新潟に引っ越してきてからも上京の際には必ず立ち寄るようにしている。それほど大好きなお店なのだ。

夜学バーをはじめ、大好きなお店は他にもたくさんある。どれも愛すべき、私にとって必要なお店たち。私も今年、自分の店を始める予定だ。誰かの「栄養補給」になれるようなお店を自分でできたらこんな幸せなことはないだろう。