叫べ!箱の中

2/23ー24は14歳の頃からの親友と月岡温泉へ。彼女との付き合いが一番古くて長い。14歳以前に出会った友達はもう誰とも会わないし連絡すら取らなくなった。

学校内で誰かとすごく仲良くなることは私にとってかなり珍しいこと。学生時代は本っ当に友達が少なかった。友達が増え始めたのって高校生になって競技かるたを始めてから。自分と同世代の高校生や大学生、20代の社会人の友達ができた。競技かるたは高校の部活ではなかったので、完全に個人的な課外活動。同じ高校の人(同級生、先輩、後輩、先生)とすごく仲良くなることはなかった。それに対して、かるたを通して出会った友達とは今も関係が続いている。お互いかるたをしていなくても。

小学校入学から専門学校卒業までの14年間、学校という場所でたくさんの人に出会ったけど、その中で今でも仲良しの人が2人しかいない。少ないなーと思う。寂しいなーとも思う。でも今後、学生時代の頃の友達とかクラスメイトに再会して、また仲良くなるっていうことが無いとは限らない。ひょんなことから人と人は仲良くなったりするもんだ。

大人になった今は昔に比べると友達が増えたなと思う。大人になって新しくできた友達との出会いは9割方、職場以外の「外」。何かを求めて外へ外へと向かって歩いていった場所で、素敵な人達に出会った。社会人一年目の時なんかは職場の同期と遊んだこともあったけど、やっぱりすごく仲良くなるみたいなことは起こらなくて、次第に会わなくなっていった。私は昔から箱に詰められてその中で人と仲良くするっていうのが不得手だ。箱っていうのは学校、クラス、部活、職場など。高校生の時かるたの友達ができたと先に書いたが、かるたも学校外、つまり箱の外での出来事。

一緒に温泉に行った親友とは同じ中学校で出会ったのだが、クラスも部活もバラバラだった。ちなみに彼女は剣道部、私は陸上部。陸上部は剣道場の入口前に自分達の荷物を置かせてもらっていた関係で、剣道部の人達とよく顔を合わせていたし、たまにおしゃべりもしていた。彼女とは最初そうやって仲良くなった(と思う)。同じ学校ではあったけど、なんとなく「箱の外」で仲良くなったなあという感覚がある。

箱の中でなかなか友達ができない。箱の中ってある程度警戒しなきゃというか、気を張っていないといけない気がする。例えば、ある特定の人に攻撃されて箱の中に居づらくなるかもしれないとか。あんまりそういうことは考えたくないのだけど。小学3年生の頃、転校先の学校で馴染めなくて女子数人からいじめられたことがあるんだけど、それが実はトラウマになってるんだろうか。過去の出来事に対して、「昔のことだしもう気にしてない、大丈夫」って自分では思っていても、ある時トラウマとなって蘇ることって割とある。この前の1/1の地震もそうだった。本当に怖くて仕方がなくて、次の日は仕事にも行けなかった。私ってこんなに地震ダメだったっけ?あ、東日本大震災(当時岩手県盛岡市に住んでいた)が実はトラウマになっているのかも、とそこで初めて思った。

話が逸れてしまったが、箱の中で友達ができないという話。箱とは集団である。その集団に馴染めなければ追放される(極論)。だから常に自分の身を守る体勢でいなきゃいけない。保守的になればどんどん八方美人になる上、自己開示ができなくなる。素顔を隠して仮面を被り、ピエロになる。ピエロでいることに慣れていくと、仮面は分厚くなり、皮膚にまとわりつき、好きな時に仮面を外せなくなる。

箱の中で嫌われるのが怖いのだ。箱の中で誰かが人の噂話をしているだけで怯えてしまう。嫌われることを過剰に怖がりすぎているような気は、する。もう少し肩の力を抜いて生きたいものだ。本当は友達がたくさん欲しい。だって友達との時間はキラキラしていて宝物のようなものだから!

ついダラダラと書いてしまったがオチがない。なにか思いついたらまた後日書くかも?それにしても月岡温泉とても良かった。私は温泉に行ったことって片手で数えられるほどしかなくて、温泉旅館に宿泊したのは人生初だった。今回いろんなことが新鮮だった。例えば、朝ごはんはごはんのお供が何種類も出るんだなーとか。これは私の知らなかったこと。こういう一種の文化みたいなことを、自分で体験して知れるのはとても楽しい。だから今回温泉に行こうって誘ってくれた親友にはとても感謝。いろんなことしてみたいから、みんなぜひいろいろ誘ってください^_^