第1回女医会

前回の更新から間があいてしまった。この一週間何をしていたかというと、2日〜5日は仕事したりかるたの練習行ったりしつつ、女医会に向けて落語を猛スピードで覚えて練習。5日女医会。6日は一日中仕事。7日、8日は仕事が休みで久しぶりに時間ができたので、姉と遊んだり喫茶店行ったりラジオ・podcast聴いたり。

5日の第1回女医会は、お越しくださった皆様ありがとうございました。私は古典落語「千早振る」を、女医師匠と癲狂兄さんはそれぞれ新作落語(下ネタ)をやった。お客さんの中には2月25日の藪医舎一門会に来てくださった方も。ありがたいです。初舞台である藪医舎一門会では新作落語「500円玉貯金男」をやったのだけど、次は古典落語をやってみたいと思い「千早振る」という噺を選んだ。「千早振る」とは百人一首の歌。中学生の頃にアニメ「ちはやふる」を観て、後に競技かるたを始めた。だから私にとって百人一首はとても馴染み深く、初めて挑戦する古典落語は「千早振る」だなと即決した。この「千早振る」という噺は、物知りのご隠居さんの元へ八五郎がやってきて、「千早振る神代も聞かず竜田川から紅に水くくるとは」という歌の意味を尋ねる。しかしご隠居はこの歌の意味を知らない。知ったかぶりのご隠居は即興で千早振るの珍解釈を繰り広げる。以上がおおまかなあらすじ。面白いのでぜひYouTubeとかで調べて聞いてみてください。私はこの噺を覚えるために、まずYouTubeやらApple Musicやらでいろんな落語家の「千早振る」を聴き、個人的に一番面白い&話が分かりやすいと思った人の音源を元に文字起こしをして台本を作成した。5500字位で話すと20分位。前にやった「500円玉貯金男」の約2倍の量!しかし取り掛かりが遅かったせいで、暗記も練習も十分にできないまま本番を迎えた。当然、本番は緊張もするので練習通りにいかず何ヶ所か上手くいかないところがあった。噛み噛みナイチンゲール。終わった後、最古参お客(私が藪医舎ナイチンゲールとして生まれた日に偶然会っていて、初舞台も見に来てくれた)に「ナイチンゲール緊張してたね、表情が硬かった」という感想をいただいた。ガチガチナイチンゲール。そうです、めちゃくちゃに緊張していました。これは初舞台の時とはまた違った緊張感で、準備不足による心の不安が大きかったためであろう。とにかく失敗しないように最後まで話し切らなきゃ、と思って心の余裕0だった。消化不良な出来ではあったが、お客さんもウケていたしお褒めの言葉も頂けた。未完成なままでも世に出すのは決して無駄なことでは無いなあと今回思った。本番にしか起こらないこともあるし。とにかくいろいろな収穫(学び、気づき)を得られた。

自分の出番が終わった後、女医師匠と癲狂兄さんの高座を見て「さすがだなあ」と思った。二人とも落ち着いているし、なにより「余裕」を感じさせられる。演者に「余裕」があると、見る側は安心して楽しめるのだ。今回の私の高座はド緊張丸出しみたいなものだったから、お客さんはもしかしたら内心ハラハラしていたかもしれない。でも私はこれから伸び代しか無い!ので、初期のひよっ子ナイチンゲールを見られたお客さんはレアですね。今後の成長、活躍にどうぞご期待くださいませ。

今回気づいたことの1つとして、自分は演じるのが好きなのだなあということ。「千早振る」でも千早太夫と神代太夫のセリフを喋るシーンがとりわけ楽しかった。「500円玉貯金男」も、面食いな女とちょっと癖のある男を演じ分けるのが楽しかった。しばらくは落語を頑張るつもりだけど、そのうち劇とかもやってみたいな。

7日一緒に遊んだ姉に落語を始めたことを話すとびっくりしてた(こうやって人をびっくりさせるの楽しい)。「小さい頃のみゆさん(本名)からは考えられない」と言われた。姉とは10個歳が離れてるのだが、子供の頃の私は随分大人しい子供だったようだ。今でも大人しいほうだと自分では思ってるんだけどな…。静かにとち狂ってるだけなのだ。でも狂い始めたのは大人になってからかな?子供の頃は別段面白いこともしてなかったし、ごく真面目に過ごしていたと思う。だんだん大人になっていくにつれ、外の世界に触れ、そこで出会う狂人(←くるうど、と読む)達から刺激を受けて今の自分が形成されていった。これまでの人生で、今の自分が一番面白いという自負がある。が、油断してはならない。気を抜いているときっとあっという間につまらない人間になってしまう。だからいろんなことを地道にやっていきます。

あ、そうそう、女医会は毎月第一火曜日の夜、毎日元日でやっていく予定です!今回来れなかった人もまた来月あるからね^_^ 次回は4月2日!楽しみだね、私も楽しみだよ。