4回目の高座/歩こうよ

とりあえず近況を。こうやってインターネットに公開してはいるが、あくまで私の日記。大きなことから小さなことまで、書きたいことを自由に書く。つもり。9〜11日は喫茶店でバイト。土日は忙しかったし、月曜はスタッフの欠員が出てバタバタした。他にもとある用事で夜遅くまで外出したり、落語の練習をしたり。そして12日は夜中から朝までカラオケ夜勤。終わってから軽くご飯食べて、新潟市内の自治会館へ。町内会の方向けに落語をする日。落語仲間のむうじいさんという方に誘われて行くことになった。この日の演者はナイチンゲール(私)、山遊亭酔花さん、むうじいさん。演目は、ナイチンゲール「千早振る」、酔花さん「道具屋」、むうじいさん「転失気」。「千早振る」は先週の女医会で初めてやったが、やや消化不良で終わった。女医会に一緒に出演した癲狂兄さんから頂いたアドバイスと、自分の中での反省点を踏まえてまた練習した。そして12日、2回目の「千早振る」。1回目よりも自分的にはすごく上手にできたし、お客さんのウケも良かった。非常に楽しい高座だった。またお呼び頂けたら嬉しいな。

高座に上がるのはこれで4回目となった。2月25日の初高座からまだ2週間ちょっと。すごくないですか?まあたまたま予定が集中していたといえばそうなのだが…。けどその分ものすごおく頑張ったし、確実に大きな経験となった。

ところで、落語仲間のむうじいさんという方は本当にすごい。現在(確か)73歳で、落語を始めたのは去年の夏。これまででもう16回高座に上がったとのこと。たくさんやっている分、とてもお上手だ。元々口達者な方ではあるが、以前は講談(軍記物など、主に歴史にちなんだ話をする)をやっていたそう。すごいのは落語だけじゃなくて、なんといっても本人のパワフルさ。毎日の習慣としてフィットネスセンターで運動をする。これは30年続けているらしい(30じゃなくて40年だったかも?忘れてしまったがどちらにしてもすごいことだ)。それだけではなく、もうとっくに定年退職しているが現在は老人福祉施設でアルバイトをしているそうだ。また、新潟戊辰の会というのに入っていて講演会などもするらしい。相当お忙しい日々を過ごされていることが、本人の話からは窺える。ここまでエネルギーを持った人と一緒にいると、誰しも何かしら刺激を受けてしまうものではないだろうか。私はとりわけ単純な性格をしているので、こういう人からはもろに刺激を受ける。私もやってやらなくちゃ!と。(←何を?)

とはいえ、ここ1ヶ月くらいはたくさん頑張ったので結構くたびれた。心に栄養を!と思って、昨日13日は大好きな喫茶店へ。この喫茶店については2月6日の日記で書いています。https://kanabikan.hatenadiary.com/entry/2024/02/06/230000

2回目の訪問。ママさんもお客さんもとても温かい。コーヒー飲みながら岡田淳さんの『まよなかの魔女の秘密』を読む。素敵な時間が流れる。本当は毎日こうやって喫茶店で本を読んだりしたい。素敵な場所で心を落ち着けると、自分のこんな本音に気づけるものだ。

本を読み終えたところで、近くの私設図書館に本を返却。落語を始めたことを話すと、喜多川泰さんの『おあとがよろしいようで』を薦められた。岡田淳さんの『びりっかすの神さま』と合わせて2冊借りた。返却期限までに読み切れる自信が無くて、最近は古本屋で買っちゃうことのほうが多いんだけど。その結果自宅には未読の本がたぶん100冊はある。あ、師匠からも本借りてるんだった。読書の時間、意識的に増やさないとなあ。

図書館出た後は新潟駅万代口へ。とある偶然から中学時代の陸上部の仲間達と飲むことになったのだ。私以外の5人は全員1学年下、つまり後輩にあたる。1人を除いて他の4人と会うのは中学卒業以来。私は大人になってから同窓会みたいなものに参加したことが無いので、こういうのは初めてで少し緊張した。けどいざ会ってみると、時間はあっという間に過ぎていった。楽しくて。みんな元気そうにしていたし、それぞれの場所で頑張っているようだった。1人は現役の医学部生、他の4人は公務員(この春から就職、も含め)。私も以前は公務員だったし、なぜか私の友人は公務員が多い。そういう星に生まれてきたのかも(適当)。

以前日記でも書いたが、私は昔からの友達って少ない。だからこうやって中学校の部活の後輩(しかも5人も!)と再会できるなんて、まさか夢にも思っていなかったのだ。非常に嬉しかった。ちなみに私の陸上部の同期は6人いるのだけど、私はほとんどの人の連絡先を知らないし、ずっと会ってもいない。なのに1学年下の後輩とはこうして仲良くできている。不思議だけど、これが私らしさなのかもしれないとも思う。思えば私の友達は同い年はすごく少なくて、年上と年下が圧倒的に多い。

そうそう、面白かったのは「最近走ってる?」という会話。陸上部みたいな会話だなあと思った。ああそうだ、みんな陸上部だったのだ。私も含め。私は中学卒業後は陸上部に入らなかったし、走りに行くことも無くなった。けど、このみんなと走るのはきっと楽しいんだろうなあ。ちなみに私は昔から運動音痴だから、歩く・走るくらいしかまともに運動ができない。数ある運動部の中でも陸上部を選んだのはそのためでもある。競技かるたができてるのは奇跡に近い。散歩が好きだから歩くのは全然苦じゃないんだけど、走るのはもうずっとやってない。なんだろう、自分の中で「走る」っていう行為は「走る」ことだけに目的が限定されるような感じがあるのだ。私は運動が苦手だから「走る」こと、それのみだと楽しくない。でも誰かと一緒に走るのは好き。誰かと一緒に何かをやるのが好きなのだろう。こんなことをつらつらと書いていたら、少し走りたい気分になってきた。お供してくださる方、ゆるく募集してます。

みんなで飲んで解散、かと思いきや一人を除いてみんなで歩いて一緒に帰ることに。みんなは実家住みなので家が近いのだ。私も遠回りではあるが、みんなの家を経由して帰れるので一緒に歩くことにした。とはいっても、みんなの家のある地域(中学校区)は新潟駅からはやや離れている。徒歩50分くらいのはず。運動をたくさんしている(していた)人達だから、こんな距離どうってことないのだろう。それにみんなでおしゃべりしてたらあっという間だしね。でも大人になってこれだけの距離を一緒に歩ける人っていうのは、実は希少なんじゃないだろうか。歩くのが好きな私はありがたいなって思う。みんな、一緒に歩こうよ。