秘密の喫茶店

ジモティーで素敵なカップ&ソーサーを見つけた。watatouというメーカー。調べてみると、昭和中期頃のメーカーで現在は販売されておらず、貴重なアンティーク品らしい。とても美しくて興味が湧いたので、watatou以外にも洋食器をいろいろ調べていたら昨晩はいつのまにか寝落ちしていた。

ということで、今日は素敵なコーヒーカップの写真がネットに載っている、以前から気になっていた喫茶店へ。高級感のある素敵なコーヒーカップでコーヒーが運ばれてきた。やや緊張する。なるほど、高級感・特別感のあるカップはこちらに多少なりとも緊張感を与えるものなのだな。当たり前のことだが、どんな雰囲気や価値観の店にするかによって、選ぶ食器も変わってくる。自分の店ではどんな食器を使って、どんな空間にしようか。空間の話でいえば、カウンター席と畳の座敷があるといいなーとか、お花は必ず置きたいなーとかぼんやりと色々考えています。

その後はSという喫茶店へ。ずっと前からGoogleマップで目をつけていた。しかし今の家からはやや行きづらいエリアなのでつい後回しにしてしまっていたのだが、ここはとんでもない名店だった。コルセットを巻いた店主のおばあさんはけっこうお年を召しているようだし、この店もかなり長いのだろう。そのおばあさんは「初めてのお客さんは大切にしなきゃね」とおっしゃっていた。コーヒー頼んだのだがお菓子、ブルーベリージャムが塗られたラスク(←ちゃんと温めてある)、さらにおでん(!)までサービスしていただいた。サービスだけでなく、掛けてくれる言葉も何もかも温かい。お客側として、やはり初めて行くお店というのはちょっと怖いというか、例えばお店やそのお客さんに気に入られない可能性だってあるのだ。「お店とお客」に限らず、「初めて会う人と人」っていうのはお互いに多少の警戒心を持つものだろう。だから初めて行くお店で、店主から「ここにいてもいいよ」みたいなメッセージを(勝手に)感じ取ると(勝手に)安心してしまう。こういうのってなんとなく伝わるものだと思う。ここのママさんからは懐の深さ、愛情深さを感じた。その場に居合わせたお客さんとも少し話をしたが、皆さんとても良い人そうだ。良い店には良い人が集まる。そして「あなた初めて来た感じがしないわ。入ってきた時から笑顔が素敵で」とも言っていただけた。とても嬉しい。これは正直、普段から「可愛らしくいる」ことを心掛けているからだと思います。(#可愛がられ師) とにかく、この喫茶店のことを私は本当に大好きになった。気になる方はこっそりお声がけ下さい。こっそりお教えします。なんたってここはとっておきの秘密の喫茶店なのだから。

Sを出た後は偶然通りかかって見つけた、ひとハコBaseという私設図書館へ。中の人にいろいろ話を聞くと、ここにある本は全て貸出をしており、月単位で本棚オーナーになってそこに好きな本を置くこともできる。本棚オーナーはさらに特典として、月3時間ひとハコBase内を自由に使うことができるとのこと。要はワークショップとか講演会とか。今日はひとまず貸出カード作って、岡田淳先生のこそあどの森シリーズを2冊借りた。

その後電車乗って内野へ。ちなみに今日は火曜日です。今までだったら火曜日に内野に行くことは絶対に無かった。内野は好きなお店がいくつかあるのだが、いずれも月火定休なので行くとしたら水〜日だった。なぜ火曜日なのに内野へ行くかというと、去年3月にオープンした毎日元日という食堂に行くためである。なんとここは毎日開いているのだ。毎日元日についていろいろ書きたいことがあるのだが、また長くなりそうなので一旦ここで筆を置きます。